ファクタリングによる経営指標の向上

ファクタリングとは、企業が持つ売掛金や受取手形などの売上債権をファクタリング会社に売却し、現金で受け取ることができる金融サービスです。近年日本でも着実に注目されつつあるこのサービスですが、当記事ではファクタリングが経営指標に与える影響を解説していきます。

・ファクタリングは経営指標の改善に繋がる!

結論から申し上げますと、ファクタリングには経営指標を改善させる効果があります。なぜなら、B/Sをオフバランス化することができるからです。
オフバランス化とは、資産や負債を減少させることでB/Sを圧縮することを指します。ファクタリングは売掛金などの売上債権を売却する行為であり、新たな負債や資本によらない資金調達ができるので、結果としてB/Sの膨張を抑制することができるのです。
では、ファクタリングによるオフバランス化が経営指標に与える具体的な影響(特に、銀行などで融資の際に見られることが多い指標)を見ていきましょう。

・ROAの向上

ROAとは、当期純利益を総資産で割ることで求められる値であり、資本や負債をいかに上手に利用できているかを図る指標です。
新規事業を行うときを考えてみましょう。新規に事業を行うとき、多くの場合銀行からの融資や社債を発行することが多いのではないでしょうか。この多くの場合においては、融資や社債といった負債を抱えることになります。
一方、ファクタリングを利用した場合は負債を抱えません。売掛金を現金にするだけであり、資産の科目間で取引があるのみです。
どちらの場合でも、新規事業にかけられる金額は同様なのでリターンも当然同様です。つまり、ファクタリングによる資金調達によって、効率的な事業投資をすることができた、ということになるのです。

・自己資本比率の改善

自己資本比率とは総資本に対する自己資本の割合を示したもので、この比率が高い企業は安定的であると評価されます。なぜなら、自己資本比率が高いということは負債の比率が低いということであり、企業が必ず返済しなければならない債務が少ないということを示すからです。
上記の例では、ファクタリングによって無駄な負債を抱えない例を紹介しました。まさにこの効果が、自己資本比率の向上に繋がるといえます。

・まとめ

ファクタリングはオフバランス化効果があるので、ROAや自己資本比率の向上に繋がります。また、会計上の仕訳と債務・買掛金をきっちりと把握しておく必要があるでしょう。貴社の財務諸表に無理の無い範囲で、ご活用いただければ幸いです。