薬剤師の私の転職初体験

「薬剤師さんなんだから、すぐに仕事、みつかるでしょ?」周囲の友人、知人から、こんなふうに言われることがあります。たしかに他の業種と比べれば、薬剤師資格がある分、仕事探しに有利になることは事実ですが、これからずっと働くことになる場所ですから、転職先探しはほかの業種の方と同様に必死です。

わたしの場合、大学の薬学部を卒業するのと同時に、病院の薬剤部で働き始めました。この初めての就職先は大学の就職課から斡旋されたもので、すなわち、大学に薬剤師求人票が送られてきたものだったので、病院見学の後、簡単な面接があり、その結果と大学の担当ゼミの教授の推薦状とで、あっさりと採用が決まるほど簡単なものでした。しかしながら2年ほど勤めると、休みがなかなか思うようにとれないことや、上下関係が厳しかったので人間関係に疲れてきたこともあり、転職を考えるようになりました。

大学の教授に推薦してもらったんだから、となんとか3年間頑張りましたが、ちょうど3年間の勤務を満了した年の4月に退職届を出しました。さて、ここからが大変です。なにしろ人生初めての転職先探しです。せっかく転職するのですから、絶対前の職場よりもいい条件のところでないと納得できません。それに3年の薬剤師経験も転職に有利に働くと思いました。でも、やはり不安で、どこから手を付けていいのかわかりませんでした。

インターネットでも求人情報が簡単に入手できる便利な今のご時世、利用してみない手はない、と思い、条件を入れて検索してみました。思いのほかたくさんの候補があがり、とても頼もしく思いました。その中から「ここならよさそう」というものを数件をピックアップしました。そのまま薬局にコンタクトを取って、見学や面接を申し込んでもよかったのですが、小心者の私、該当する薬局数件の住所を調べて直接出向き、素知らぬ顔で見に行きました。薬局の雰囲気や普段の様子を知りたかったからです。

こうして自宅からの交通の便や提示された給与などの条件も考慮して、ひとつの薬局に絞りました。前回は病院の中の薬局でしたが、他の場所も経験してみたくて、調剤薬局を選びました。その後、薬局に直接コンタクトを取り、面接していただきました。採用担当者のお話では、他にも数人面接に来られた方がいらしたということで、とても緊張して結果を待ちましたが、面接から数日後、電話で採用に通知をいただきました。